今や人々の移動に欠かせない乗り物となった「新幹線」。実は、その誕生の大きな舞台となった場所が、瀬戸の立場エリアのすぐ南を走るJR東海道線にありました。
今から60余年前の1959年7月に、新幹線の実現に向けた「特急こだま」による高速度試験がJR東海道線の藤枝~金谷(島田市)間で行われ、『瀬戸踏切』付近で当時の狭軌線の世界最高速である「時速163km」を記録しました。
さらにその翌年には、瀬戸踏切の西にある「陣屋踏切」と「一里山踏切」の間に試験線区が敷設され、線路設備の耐久性やパンダグラフ性能の検証などの各種試験も行われました。
ここ藤枝での試験や検証の成果は、のちの東海道新幹線の開業に大きく貢献したことから『新幹線の原点は藤枝にあり』とも言われています。